スプーン研究所vol.3 木製スプーンの表面加工
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プリン専門店「プリン研究所」, 未分類
プリン研究所の北村です。
こんにちは。
木製のスプーンの表面には何らかの加工がしてあるものが多いです。
そのほとんどはウレタン塗りか漆塗りのどちらかで表面をコーティングしています。
安い木製食器のほとんどはウレタン加工でした。
ウレタンには合成漆なんていう呼び方もあるようです。
そして漆塗りのものは少し値段が上がります。
漆には主に国産と中国産があり、やはり中国産のものは安く、国産のものは高いです。
さらに漆には塗り方もいろいろありました。
それによる舌触りの変化もありました。
ではそれぞれのスプーンの特徴を説明していきたいと思います。
ウレタン加工スプーン
こちらのスプーンは以前イベントで国際プリン協会さんが販売していたスプーンです。
すくう部分の角度が浅く、口当たりがとても良いスプーンです。
私もこれで初めてプリンを食べたときは感動しました。
刻印は入っていませんが、東京の合羽橋で買えるそうです。
漆(中国産)
ウレタンのものよりもかなり滑りが良いです。
ただ、すくうところのアールが強いため、少し唇に強く当たりすぎている感じがします。
なるべくアールがないものを選んだつもりだったのですが、いまいちでした。
国産漆【左・溜漆(ためうるし)右・拭漆(ふきうるし)】
口の抜け感にとことんこだわった形状で、まさにプリンを食べるために生まれてきたようなスプーンです。
まず、拭漆から。
漆を薄く塗って布で拭き取る(刷り込む)という工程を何度も繰り返し、木自体に漆をしみ込ますようなイメージで仕上げる漆です。
木目がはっきりと見えるのでウレタンに似ているのですが、ウレタンよりもさらになめらかな舌触りです。
何よりもこのスプーンの形状が素晴らしいです。
本当に口から抜ける感じが素晴らしいです。
ただ、中国産漆塗りのほうがなめらかさがありました。
そして何より、高いです。
他にも拭漆のスプーンはありますが、これで1本2,800円します。
ちなみにもっと高いものもありました(笑)
次に溜漆。
重ね塗り技法で仕上げ、完成まで3か月もかかってしまうとても貴重なスプーンです。
形状は上記同様、素晴らしいのですが、何よりも素晴らしいのはなめらかさ。
尋常じゃないです。
こんなスプーンが世の中にあるのかと。
まだまだ世界中のスプーンを試したわけではないですが、このスプーンはおそらくプリンを食べるの一番適したスプーンだと思いました。
ただ、実は一つ残念なことが。
それが大きさです。
プリンを食べるのには少し大きい気がします。
このスプーンのもう少し小さいものの開発予定がないのか問い合わせてみたのですが、ありませんでした。
かなり残念ではあるのですが、もし開発することがあればお声掛けいただけることになりました。
漆塗りの口の抜け感が良い小さなスプーンがあればよいのですが、もしご存知の方がいれば教えてください!!
次回は口抜けの良いスプーンの形状についての研究結果をご報告します!!
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